ジェフリー・エプスタインをめぐる一連の疑惑で、アメリカの政治界に激震が走っています。
2026年2月27日、ビル・クリントン元大統領が、性的搾取の罪で起訴されていたエプスタインとの関係について、議会の非公開公聴会で証言を行いました。
かつての大統領が議会で証言するのは、1983年のジェラルド・フォード氏以来、実に40数年ぶりの歴史的な出来事です。
1. ビル・クリントン氏の主張:「私は何も見ていない」
クリントン氏は、SNSを通じて公開した冒頭陳述の中で、エプスタインの犯罪行為について「一切の関知をしていなかった」と強く否定しました。
家庭環境への言及: 自身が家庭内暴力のある環境で育ったことを引き合いに出し、「もし彼が何をしていたか少しでも察していたら、自分の手で彼を突き出していた」と感情を込めて述べました。
関係の否定: エプスタインとの交流は、犯罪が発覚する2008年よりも「何年も前に終わっていた」とし、交流自体も限定的であったと主張しています。
記憶の不確かさ: 20年以上前の出来事であるため、「覚えていない」と答える場面が多いことをあらかじめ警告し、憶測での回答を避ける姿勢を見せました。
2. 物議を醸す「20年前の写真」とプライベートジェット
証言では、司法省が公開した過去の「証拠写真」についても質問が及びました。これに対しクリントン氏は、**「写真の解釈よりも重要なのは、私が何も見ておらず、何も悪いことはしていないという事実だ」**と一蹴しました。
背景にある主な疑惑点:
エプスタインのプライベートジェットに4回搭乗した事実(2002〜2003年)。
ギレーヌ・マクスウェルや正体不明の女性と共にプールやホットタブでくつろぐ写真。
エプスタインの自宅に飾られていた、青いドレスを着たクリントン氏の奇妙な肖像画。
クリントン氏の広報担当者は、これらの写真は20年以上前のものであり、事件の本質とは無関係であると批判しています。
3. ヒラリー・クリントン氏の証言と「プラスワン」の言い分
前日の2月26日には、ヒラリー・クリントン元国務長官も証言台に立っています。
ヒラリー氏は、エプスタイン関連のファイルに自身の名前が700回以上登場することについて質問を受けましたが、エプスタインとの面識自体を否定しました。 また、娘チェルシー氏の結婚式にギレーヌ・マクスウェルが出席していた件については、**「誰かの『プラスワン(同伴者)』として出席していただけだ」**と説明しました。
4. トランプ前大統領による意外な擁護
今回の証言に対し、ドナルド・トランプ前大統領は意外にもクリントン氏を擁護するコメントを出しています。
トランプ氏は記者団に対し、**「私はビル・クリントンが好きだ。彼が証言台に立たされるのを見るのは忍びない」**と述べ、かつての政敵に対する複雑な心情をのぞかせました。
まとめ:今後の展開は?
現時点で、クリントン夫妻のいずれもこの事件に関連する犯罪で起訴されているわけではありません。
しかし、共和党主導の監視委員会は「夫(ビル氏)への質問はさらに厳しくなるだろう」と示唆しており、証言のビデオ映像が今後24時間以内に公開される予定です。
長年ベールに包まれてきた「エプスタインと権力者たちの繋がり」がどこまで解明されるのか、全米の注目が集まっています。

コメント
コメントを投稿